センター15大御所時代~天保の改革
【近世07】(2000年・本)江戸の都市政策。
1.株仲間を解散させ,物価引下げをはかった。
2.七分積金をもとに,江戸町会所によって都市貧民を救済する体制がつくられた。
3.消防制度を整備して,町火消を設置した。
答➡
【近世07解答】[3→2→1] 3.町火消は享保の改革(8代将軍徳川吉宗)で整備された。2.七分積金は寛政の改革(11代将軍徳川家斉・老中松平定信)の政策。1.株仲間解散は天保の改革(12代将軍徳川家慶・老中水野忠邦)。
●幕府の政治
大御所時代 |
【徳川家斉】 11代将軍 1837より大御所
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放漫財政 文政金銀(悪貨)の鋳造 ➡物価は上昇するが幕府財政は潤い、大奥は華美に 【関東取締出役】設置1805➡無宿人や博徒の横行に対応 寄場組合1827➡村々で共同して治安維持を実施 |
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江戸地回り経済圏の発達 関東周辺でも生産力が拡大➡江戸直送ルートの成長 桐生・足利(絹織物)など➡【マニュファクチュア】 【国訴】の発生➡問屋の流通独占に反発、合法的訴願闘争 |
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【天保の飢饉】の発生 ➜甲斐国郡内一揆・三河加茂一揆➜幕領で大規模な一揆 1837✖【大塩平八郎の乱】➡大坂奉行所与力が貧民救済を叫んで大坂で蜂起 国学者【生田万】が呼応して越後柏崎で蜂起 徳川斉昭の「戊戌封事」…「内憂外患」への対応を意見 |
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天保の改革 |
【徳川家慶】 12代将軍 老中 【水野忠邦】 |
風俗統制…【為永春水】(人情本)・【柳亭種彦】(合巻)の弾圧 1834【株仲間解散】➡物価引下げを目指す 1843【人返しの法】➡強制帰村、江戸への出稼ぎ禁止 1843【上知令】➡江戸・大坂周辺の直轄化めざす ➡大名・旗本などの反発を受け、忠邦失脚 |
●社会の変容と庶民の抵抗
農民の階層分化■豪農層…田畑を集め地主化、農村で流通・金融の中心 ■貧農層…小作人化、年季奉公、日用稼ぎに従事 三大飢饉 【享保の飢饉】➡西日本でいなごやうんかの大量発生 【天明の飢饉】➡「浅間山の噴火」で被害が拡大 【天保の飢饉】➡冷害をおもな原因として東北地方で数年間続く |
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百姓一揆 |
領主に対して村をあげ、要求をかかげて直接行動 17世紀:【代表越訴型一揆】➡下総の【佐倉惣五郎】など 18世紀:【惣百姓一揆】 19世紀:【世直し一揆】 |
【村方騒動】 |
村民が村役人の不正を追求 |
【打ちこわし】 |
飢饉などの際、おもに都市で貧民が米商人などを襲撃 享保の打ちこわし、天明の打ちこわし |
【国訴】 |
株仲間の流通独占に在郷商人・百姓が反発、合法的闘争 |
☈入試の極意 江戸時代中期の藩政改革
農村復興、専売制強化、藩校設立(人材登用)
熊本藩・【細川重賢】➡藩校【時習館】
米沢藩・【上杉治憲】➡藩校【興譲館】
秋田藩・【佐竹義和】➡藩校【明徳館】