過去問演習
江戸時代の銀貨 2008 年 本試験 第4 問 問2 20
問2 下線部(a)に関連して,江戸時代の銀貨に関して述べた次の文Ⅰ~Ⅲについて,古いものから年代順に正しく配列したものを,以下の①~④のうちから一つ選べ。
Ⅰ 幕府が銀座を開設し,丁銀・豆板銀を鋳造させた。
Ⅱ 外国人が銀貨を日本に持ち込み,多量の金貨を海外へ持ち出した。
Ⅲ 金貨の単位で表された銀貨が,はじめて鋳造された。
① Ⅰ-Ⅱ-Ⅲ ② Ⅰ-Ⅲ-Ⅱ ③ Ⅱ-Ⅲ-Ⅰ ④ Ⅲ-Ⅰ-Ⅱ
正解➡[1→3→2] 1.銀座が開設されたのは,江戸時代初期(17世紀初頭)。3.南鐐二朱銀のこと,田沼時代(18世紀後半)に鋳造された。2.安政の五カ国条約締結後の貿易開始により,日本は欧米に比して金安・銀高だったため金が海外へ流出した。
【2007-本】
1622年に伊勢国松坂で生まれた[ ウ ]は、はじめ兄が江戸で営んでいた呉服店で働いて経験を積み、後に松坂に戻って金融業を中心にして富を蓄積した。
1673年に彼は江戸に越後屋呉服店を開業すると、息子たちをその経営に当たらせた。一方、高級織物の産地であった[ エ ]には仕入れ店を設けて、c:江戸店に供給する呉服を確保した。
彼は越後屋の開業にあたって「現金(銀)掛け値無し」という経営方針を打ち立てた。当時としては画期的なこの商法は人々に歓迎され、越後屋は大きく発展した。さらに三都に両替店も展開し、後に大財閥に発展する一族の基礎を築いた彼は、1694年にその生涯を閉じた。
問1 空欄に入る語句の組合せとして正しいものを、下から一つ選べ
1.ウ-三井高利 エ-京都
2.ウ-三井高利 エ-大坂
3.ウ-鴻池善右衛門 エ-京都
4.ウ-鴻池善右衛門 エ-大坂
正解➡2
問2 下線部cに関連して、江戸と上方との経済的な関係について述べた文として正しいものを、下から一つ選べ
1.江戸では主に銀貨が、上方では主に金貨が使われた。
2.菱垣廻船が上方の商品を江戸に運んだ。
3.上方の商品を取り扱う商人たちは、江戸で二十四組問屋を結成した。
4.木綿や菜種は、江戸周辺で盛んに生産されて上方に送られた。
正解➡③
中世の関所は【関銭】目的、近世の関所は【治安】が目的、東海道の箱根【新居】に注意
ベンチャービジネスの雄【河村瑞賢】。
東廻りは【陸奥】から江戸、西廻りは出羽から【大坂】。
江戸時代の政治・経済 2001-追
江戸時代の政治・経済について述べた文として誤っているものを、次の①~④のうちから一つ選べ。
① 老中などの役職に、月番とよばれる1か月交代の制度が取り入れられた。
② 商品経済の発達とともに三貨の交換が増えたため、両替商が発達した。
③ 江戸から大坂への積荷を扱う二十四組問屋が江戸に結成された。
④ 都市の有力商人たちの資本によって、町人請負新田が開かれた。
正解➡③
豪商の誕生
商業について。蔵物と【納屋物】。蔵元と掛屋と【札差】の違いを正確に覚える。
江戸が荷受【十組】問屋、大坂が積荷【二十四組】問屋は頻出。