予想問題の解説


問1

ドイツからアメリカ合衆国にわたったフロムは、『自由からの逃走』において、ナチス政権のようなファシズムが台頭した経緯を分析し、国民が自己の自由を否定して権威に従属するようになる過程を論じた。ノーベル経済学賞を受賞したセンは、功利主義が快楽ばかり、ロールズが財の分配ばかり論じていることを批判して、貧困とは基本的な潜在能力の欠如であると主張した。

正解→①

問2

①は誤り。「奪われし未来」は環境ホルモンの脅威を指摘したコルボーンの著書。

②は⭕️。

③は誤り。「世論」の著者リップマンは、人間は単純化・固定化された先入観であるステレオタイプにもとづいて、情報を処理することを指摘した。

④は誤り。マクルーハンは、グーテンベルクが活版印刷を実用化したことで、人間の思考方式が大きく変化したことを指摘した。

問3

Aは✖️。「日本人の未婚率は、女性のほうが男性よりも高かったのは1970年代まで」とある部分が誤っている。

Bは✖️。「3人の子どもを産んだ女性が、第1子を産んでから第3子を産むまでの期間」という部分が誤っている。

正解→Cだから③

問4

青年心理学の分野から、基礎的な事項を確認する設問である。

①は✖️。思春期とは女性で12歳頃、男性で13歳頃に始まって第二次性徴が発現する時期であり、青年期の初期に相当する。

②は⭕️。モラトリアムとは、エリクソンは青年期の自己探求のための期間を心理・社会的モラトリアムと呼んだ。

問5

ノーベル平和賞を受けたマザーテレサの思想を読み解く問題だ!

正解→③

問6

①✖️。自然現象や動植物であって超越的ではない

②✖️。忠孝は中国から

③✖️。居敬は朱子学であり古代日本には存在しない。

正解→④

問7

①✖️。従来の仏教と大乗仏教の主張が逆である。

②✖️。大乗仏教の聖者は菩薩である。

③⭕️

④✖️。ナーガールジュナが説いたのは、唯識でなく空の思想。

問8

①✖️。大乗菩薩戒の重要性を説き、大乗戒壇設置に尽力したのは最澄。

②✖️。自力で悟りを開く力は人により差があるという記述は三乗思想の言い換え。

③⭕️。

④✖️。密教とは呪術的要素が強い。

問9

①✖️。天命をまったく理解できない民衆が誤り。

②✖️。礼や法といった社会秩序によって人々の行動を外から矯正し、権力によって善人を作り出すという表現が✖️。

③⭕️。

④✖️。仁それ自体が先天的なものではない。

問10

アは鈴木正三についての説明。家康に仕えた。

イは山方ばんとう

ウは石田梅岩正解→③

問11

①は⭕️。②は✖️。後半が誤り、武士道を著したのは新渡戸稲造③⭕️④⭕️

問12

①は✖️。「宗教的意義を再確認すべき」だとは述べられていない。

②は✖️。いつの時代も入浴が勧められたわけだはない。

③は✖️。男女の別や公序良俗が誤り

④が⭕️

問13

アは正しい。イは✖️。「火・水・土・風の四元素が法則に従って機械的に結合と分離を繰り返す」というのが誤り。

ウは✖️。エンペドクレスはイである。

正解→③

問14

aは恩寵が正しい。bはキリスト者の自由が正しい、正解→②