【解法のヒント】
問1
この重要決定は何か?
1941年7月に御前会議で決定された「情勢の推移に伴ふ帝国国策要綱」である。
変転とは、独ソ戦の開始である。三国同盟をドイツと結んだ日本、日ソ中立条約をソ連と結んだ日本、これは大変だ!
軍部の強い主張により対米英戦覚悟の南方進出と、情勢有利の場合の対ソ戦(北進)とを決定した。
問2
問われているのは→「北方問題を解決す」るためにとられた措置を具体的に説明すること。
ソ連が敗れた場合にはソ連に攻撃することとし、陸軍はシベリアなど極東ソ連領の占領計画を立てて、いわゆる関東軍特種演習と称して、満州・ソ連の国境に大軍を集めたことを説明すればよい。
問3
問われているのは→「南方進出の歩を進め」るためにとられた措置について具体的に説明すること。
独ソ戦開始以降だから、1941年の南部仏印進駐を説明すればよい。
問4
南方進出が日本と関係の深い国の対日政策に深刻な影響を及ぼすことになった。これは、アメリカである。
ここでは、アメリカが日本の外交政策に反発し、日米通商航海条約を廃棄し、経済制裁を狙ったことが説明できればよい。
アジア・太平洋戦争への日米関係の推移について