2013 ⑴ 近世における貨幣経済の進展

【解法のヒント】

問1

問われているのは→近世だから、豊臣政権を基礎が整ったから始めたい。すなわち、太閤検地により石高制と村の把握が全国的に実現したこと。

 兵農分離が進んだことにより、武士は城下町に集住し、武士は農民が納める米を経済基盤とし、都市で消費生活をおくるようになる。武士の要求に応えて農民は商品作物を生産した。また、188㌻にある1642年の農村法令を参照されたし。

問2

四木とは、桑・漆・楮・茶

問3

問われているのは→こうした商品・貨幣経済の進展が領主財政に与えた影響、そのような影響が生じた理由だ。

第一に商品・貨幣経済の進展にともなって都市での消費生活が発達したことを想起できる。第二に、農村の生活水準の向上とともに地域の市場が発達したこと、第三に、農村の階層分化が進んだこと。これらのうち、幕藩領主の財政に影響を与えたのは→第一、都市での消費生活が発達したことである。

また、都市での消費生活の発達は、主食の米でなくそれ以外の需要を拡大していく。諸物価の上昇と米価の急落である。こうした動向は、年貢米換金による貨幣収入の減少が財政難を招くのである。

問4

ア 田沼意次 イ 水野忠邦

田沼→株仲間の積極的公認をして運上・冥加の徴収

水野→在郷商人の台頭、北前船や内海船といった新興の廻船業者が成長し、株仲間の流通に対する統制力低下。そこで誤った判断をする。株仲間の解散である。最低限、株仲間の解散によって物価引き下げを狙ったことが書けてればよい。