西成田豊教授
にしの一橋大ブログに予想出題者が出ています。塚原先生のサイトにも教授一覧が載っています。ということで、
にしの一橋大対策ブログ
を読みながら北高バージョンで考えてみたい。一時的に,にし氏のブログを手掛かりに考えてみたいと思う。
さあ一橋大の合格するための日本史である。特殊な傾向を持った大学であり、教科書だけで学習している高校生向けの問題ではない。
大学の教員が直球を投げ込んでくるという表現が最も適切かと思う。
では始めていこう。いつ何から勉強するか?について
①北高では3年の4月から近代史の授業が始まる。一学期、明治時代と大正時代を扱う。その際使うテキストに一橋大の論述を挿入したい。
例➡日露戦争と第1次世界大戦(リンク)
小問①日露戦争とその戦費
②平民新聞
③加藤高明の史料
④日本の第一次世界大戦
これが一つ、授業そのものをしっかり受けて理解することが王道である。教科書を勉強するなかで一橋大を合格レベルにあげること。
②北高では安土桃山から江戸時代までを一学期に2単位授業で実施する。
同じくテキストに江戸時代の過去問は挿入されてある。
それとは別にテーマ史学習が必要になってくる。
網野善彦『日本の歴史を読み直す』小学館文庫
若尾政希『太平記読みの時代』平凡社ライブラリー
吉田裕『アジア・太平洋戦争』岩波新書
参考にはなるが読まなくてもよい。そんな時間があるなら数学をやれ!の世界だ
テーマ史特別講座を開催するので受講するように
対象➡国公立二次で日本史受験の生徒すべて
①荘園制と鎌倉幕府
③太平記の時代
④古代から中世の貨幣史
⑤江戸時代の農村
こうしたテーマ史を夏休みにやっておきたいと思う。
例えば3年になって平常講習がある。
日本史は5月から始動したい。
陸上の県大会後に、本格始動だな。
講習予定
①早稲田への日本史(毎週火曜日朝7:20~8:10)
明治なんだけど早稲田も受験したいちう人是非
早稲田過去問の救急はWEB上で連載する
②国立大論述対策(WEB上及び火曜日放課後)
2014年度は国公立の二次試験対策とセンター―試験
早稲田大の研究
が、自分の主題となる。
夏休みって大事だな!
そこで考えた。
7月は午前 早稲田への日本史 全7回
8月は論述 一橋全4回 これで問題の解法を研究したい。
8月から二次対策ができればベストだ。けど数学が?
理想は、夏休み前までに通史が終わることです。
遅くとも、夏休み中には通史を終わりたいです。
注意点としては、近現代に十分な時間を割けるように計画することです。
最も大切なのは近現代史です。通史を終わらせようとして頑張った。
②テーマ史の勉強
①が固まった段階で、テーマ史と過去問に入れます。
・過去問をやってみて頻出テーマと課題が見つかる→テーマを設定してテーマ史を勉強する
・頻出テーマ史を勉強する→過去問で理解度を確認する
という、双方向のベクトルです。
どちらが先ということはないのですが、まずは重要テーマくらいは終わらせてから過去問に取り組むといいでしょう。
代表的なテーマを挙げます。
最重要テーマ
・荘園制 ・江戸時代の社会史 ・金本位制 ・産業革命 ・昭和恐慌
私も賛成です。私は次のテーマを選んでみました。
○荘園制と鎌倉幕府の公武二元支配
○朝幕関係
重要テーマ
・古代から近世の貨幣史 ・室町、江戸の文化史(思想史を中心に) ・社会主義運動・労働運動
・戦後処理 ・高度経済成長期の政治・経済 ・明治憲法 ・明治~昭和の教育史
通史の中で、近現代の政治史・経済史を詳しく勉強することは言うに及びません。
これを長いスパンでまとめてみてもいいと思います。
勉強の方法ですが、手元にある『詳説 日本史』(山川出版)(以下教科書)と『詳説 日本史図録』(山川出版)(以下図説)を使いながら説明します。
2013年の出題を例にとりますね。問題はこちら↓
http://kaisoku.kawai-juku.ac.jp/nyushi/honshi/13/ht1.html
大問1問3「百姓と農民の関係について説明しなさい。」という問題があります。
主に、違いを説明することになります。
教科書P170に以下の記述があります。
「農業を中心に林業・漁業に従事する百姓」
図説P150には、身分秩序についてもう少し詳しくまとめてあります。図説のいいところは、対応する教科書のページが書いてあることですね。
図説だと「士農工商」と図で身分をわけたうえで、百姓身分のところに「百姓のなかには、商売や林業・漁業に従事する者もいた」と記述があります。
こういうところをしっかり勉強していると、
「農民の他に、漁民や林業を行う人、町人ではないが農村で商業を行うもの全部をまとめて、士農工商の中での百姓という身分に位置づけた。」
と書けるわけです。後日触れますが、問題では2点違いを挙げることになっているので、満点はもらえないですが、この問題が悪問(教科書の内容を著しく逸脱)であると考えると、この設問での合格者平均点以上は取れているはずです。
河合塾さんの解答は、別の視点で書かれています。
「分析」でわたしが書いた内容に触れていますね。どちらが大学が意図した正解かはわかりません。
作問者が渡辺尚志先生であることを考えると、わたしの書いた方なのかな?というような気がします?
具体例を出しましたが、
テーマ史にかかわる教科書の記述を暗記するくらいしっかり読んで、図説で関連する箇所を見て理解を深めるというのがテーマ史の勉強方法です。
今回のテーマだと、教科書P164「朝廷と寺社」P166「村と百姓」P168「町と町人」P170「身分秩序」という部分が大切な点になります。
他のテーマでも大切な部分は判断できると思います。
ノートにまとめることをおすすめいたします。
重ねて言いますが、予備校に通わないことを前提に書いています。
こういうのを体系的に教えてくれるのが予備校の授業です。
③過去問の研究
過去問を解いてみて、添削してもらうことです。
また、理解が足りない点などは、新たにテーマ史として設定して②に戻ります。
過去問は必ず信頼できる先生に添削してもらってください。
高校時代のわたしのように、学校の先生が解けない場合でも、模範解答と照らし合わせてもらって、
アドバイスはもらうべきでしょう。
また、赤本の解答は、「正直あまりよくないのでは?」というものも少なくないです。
「つかはらの日本史工房」の解答↓も参考にしてください。
http://www.ab.auone-net.jp/~tsuka21/
両方見ることも大切です。ただし、当然ですがつかはら先生の方がきちんとした解答です。
疑問に思ったことがあれば、調べたり、先生に聞いたりしてみて下さい。
過去問ですが、最低10年分、できれば20年分を解きたいです。
類問として、
駿台実戦模試演習一橋大学への地理歴史
という問題集があります。これは駿台の一橋模試の過去問なのですが、解説がわかりやすいので、勉強になると思います。
④作問者の本や専門書を読む
以前にも少し触れています。しかし、高校生が行うのは相当難しいと思います。
専門書を読んで、「このあたりは受験に出そうだぞ」と判断できたり、専門書を読んで、手助けなしに理解できるならば、すでに一橋日本史で70%くらい取る力があるのではないかとも思います。
ですので、このプロセスは無視してください。
また、専門書を読むのは勉強効率(コストパフォーマンス)が極度に悪いです。
読む時間があるなら、数学を勉強すべきですね。
「一橋は数学で決まる」という格言が昔からありますね。
ためしに読んでみたいという高校生の方(読まない方がいいです。それでも読んでみたいなら、読んで、いかに非効率か理解してください。)、(参考にしてくださっている方がいらっしゃるかも知れませんので)予備校、塾、高校の先生方向けに何冊か挙げます。
・『「太平記読み」の時代』若尾政希
若尾先生対策で、わたしがあのような設問をつくったのもわかると思います。池田光政も取り上げられています。
・『続・日本の歴史をよみなおす』網野善彦
一橋の先生ではありませんが、渡辺先生、永原先生とつながりのある方です。今回の大問1の内容に触れています。「続」ですので、『日本の歴史をよみなおす』もあります。
・『近代日本経済史』橋本寿朗、大杉由香 『現代日本経済史』橋本寿朗
この2冊は、わたしが学生時代のゼミの教科書だったものです。一橋の先生ではないですが、これも高校生にもわかりやすい内容だと思います。
きちんと調べていないので、絶版のものもあるかもしれません