高橋是清はいかにして恐慌から脱出したのか?

東京医科大  西新宿
東京医科大 西新宿
◾️この東大の問題は、一橋大や筑波大志望の諸君にも解答してほしい。頻出テーマの一つである。

東大 2000 第4問

左記のグラフは外国為替相場(年平均)と商品輸出金額の変動を示したものである。このグラフを見て、この時期の経済政策と経済状況について、5行(150字)以内で説明せよ。解答には下記の4つの語句を一度は用い、使用した箇所には傍線を引くこと。
緊縮財政  金輸出解禁  金輸出再禁止  世界恐慌
◾️金本位制の自動調節作用
解答に入る前に。おさらい。
金本位制とは、紙幣(通貨)の価値が一定量の金で定められ、同額の紙幣と金とが交換(兌換)できる制度です。
いつから始まったか?
日清戦争の賠償金ですね。
1897年に、貨幣法によって「金2分(0.75㌘)=1円」と定められ、金本位制が確立しました。
利点は何でしょう?
一つ目
紙幣は紙切れにすぎませんが、金と交換できることを保証しているんです。
二つ目
為替が安定します。例えば、日本の円とアメリカのドルが金で結ばれていれば、どちらの紙幣も金の量で額が定まっていて、わかりやすいし、貿易では便利。
そして三つ目
金本位制には、自動調節作用がある。下記の図を見てください。




高橋財政と恐慌克服

不況克服策は管理通貨制度に移行することで、通貨発行高を増大させ、不況対策に充てられました。満州事変による軍需と昭和恐慌で最も被害が甚大であった農村の救済が二本の柱であった。財源は赤字公債に求められた。需要を「創出」したのです。
スカイツリーを建てれば、土建業界が儲かり、恐慌下で失業中のお父さんも仕事にありついてお母ちゃん大喜び、土建業界の社長はベンツを買いプラダのバックを、お母ちゃん夕飯は奮発してステーキ、ブティック