左記のグラフは外国為替相場(年平均)と商品輸出金額の変動を示したものである。このグラフを見て、この時期の経済政策と経済状況について、5行(150字)以内で説明せよ。解答には下記の4つの語句を一度は用い、使用した箇所には傍線を引くこと。
緊縮財政 金輸出解禁 金輸出再禁止 世界恐慌
◾️金本位制の自動調節作用
解答に入る前に。おさらい。
金本位制とは、紙幣(通貨)の価値が一定量の金で定められ、同額の紙幣と金とが交換(兌換)できる制度です。
いつから始まったか?
日清戦争の賠償金ですね。
1897年に、貨幣法によって「金2分(0.75㌘)=1円」と定められ、金本位制が確立しました。
利点は何でしょう?
一つ目
紙幣は紙切れにすぎませんが、金と交換できることを保証しているんです。
二つ目
為替が安定します。例えば、日本の円とアメリカのドルが金で結ばれていれば、どちらの紙幣も金の量で額が定まっていて、わかりやすいし、貿易では便利。
そして三つ目
金本位制には、自動調節作用がある。下記の図を見てください。