27 吉宗の享保の改革
三井高利の時代 2007 年 本試験 第4 問 問6 24
問6 ウ の人物[三井高利]が生きた時代の出来事を述べた次の文X~Zについて、その正誤の組合せとして正しいものを,以下の①~④のうちから一つ選べ。
X シャクシャインに率いられたアイヌの人々が松前藩と戦った。
Y 山崎闇斎が,儒教(朱子学)と神道を融合させて垂加神道を開いた。
Z 高山右近の旧領である天草・島原で大規模な一揆が起こった。
① X 正 Y 正 Z 誤
② X 正 Y 誤 Z 誤
③ X 誤 Y 正 Z 正
④ X 誤 Y 誤 Z 正
答え➡
享保の改革 2006-追
享保の改革に関して、幕府が出した次の法令について述べた文として正しいものを、下の①~④にうちから一つ選べ。
近年金銀出入段々多く成り、評定所寄合の節もこの儀を専ら取り扱い、公事訴訟は末に罷り成り、評定の本旨を失い候。借金銀・買懸り等の儀は、人々相対の上の事に候えば、自今は三奉行所にて済口の取り扱い致すまじく候。
買懸り➡つけ 自今➡今後 済口➡紛争の解決
① この法令にある「金銀出入」とは、貨幣改鋳のことである。
② この法令にある「評定所」は、武士の訴訟のみを扱っていた。
③ この法令は、商業の発達にともなう訴訟の増加を背景に出された。
④ この法令が出された時の勘定奉行は、間部詮房である。
答え➡③
【2000-本】 古い年代順に配列
ア 株仲間を解散させ、物価引き下げをはかった
イ 七分積金をもとに、江戸町会所によって都市貧民を救済する体制がつくられた
ウ 消防制度を整備して、町火消を設置した
答➡ウ、イ、ア
町火消は享保の改革、
【近世06】(2008年・本)江戸時代の貨幣。
1.幕府が銀座を開設し,丁銀・豆板銀を鋳造させた。
2.外国人が銀貨を日本に持ち込み,多量の金貨を海外へ持ち出した
3.金貨の単位で表された銀貨が,はじめて鋳造された。
答➡
【近世06解答】[1→3→2] 1.銀座が開設されたのは,江戸時代初期(17世紀初頭)。3.南鐐二朱銀のこと,田沼時代(18世紀後半)に鋳造された。2.安政の五カ国条約締結後の貿易開始により,日本は欧米に比して金安・銀高だったため金が海外へ流出した。
【近世07】(2000年・本)江戸の都市政策。
1.株仲間を解散させ,物価引下げをはかった。
2.七分積金をもとに,江戸町会所によって都市貧民を救済する体制がつくられた。
3.消防制度を整備して,町火消を設置した。
答➡
【近世07解答】[3→2→1] 3.町火消は享保の改革(8代将軍徳川吉宗)で整備された。2.七分積金は寛政の改革(11代将軍徳川家斉・老中松平定信)の政策。1.株仲間解散は天保の改革(12代将軍徳川家慶・老中水野忠邦)。
享保の改革
人材登用 |
側用人の廃止➡譜代大名の重視 1723【足高の制】➡旗本の登用と経費削減 大岡忠相・神尾春央ら 【荻生徂徠】(政談)・【田中丘隅】(民間省要)らの登用 |
財政再建 |
倹約令 1722【上げ米】実施 大名【1】万石につき【100】石上納、江戸在府【半】減、参勤交代緩和 年具増徴:検見法➡【定免法】 新田開発➡【町人請負新田】の奨励 |
殖産興業 |
実学の奨励➡漢訳洋書輸入緩和 商品作物栽培の奨励➡甘藷栽培【青木昆陽】・櫨・朝鮮人参 |
商業対策 |
物価高・米価安に対応 米価対策➡堂島米市場公認、元文金銀(悪貨)の鋳造 物価対策➡【答え株仲間の公認】 商工業者の同業者組合を広く幕府公認とした |
都市対策 |
【目安箱】設置➜庶民の意見を聞く➜【小石川養生所】設置する 防火対策➡【町火消】の設置(いろは47組) |
その他 |
【公事方御定書】制定➜裁判基準、町奉行の大岡忠相が中心 【相対済し令】➡金銭貸借の訴訟は受理しない |
享保の改革と田沼時代 2002-追
次の文章を読み、空欄【ア】【イ】に入る語句の組合せとして正しいものを、下の①~④のうちから一つ選べ
幕府の財政が悪化すると、幕府は収入増加のための政策も積極的に推進するようになった。その例として、享保改革期に、過去数年間の平均年貢量を基準に年貢率を決める【ア】を広く採用したことや、田沼意次の時代に、特定の商人に【イ】や真鍮座をつくらせて、これらの品目に対する専売政策を進めたことなどがあげられる。
① ア 検見法 イ 金座 ② ア 定免法 イ 鉄
③ ア 検見法 イ 鉄座 ④ ア 定免法 イ 金座
正解➡②
田沼時代~寛政の改革
田沼時代 |
10代 【徳川家治】 側用人 【田沼意次】 |
重商主義政策…商業資本の利用 【株仲間の奨励】➡運上・冥加の増収が目的 専売制の強化➡銅座・真鍮座・朝鮮人参座 【南鐐二朱銀】の鋳造…定量計数貨幣 印旛沼・手賀沼の干拓➜失敗 |
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その他 |
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長崎貿易の奨励➡【銅】【俵物】の輸出奨励 蝦夷地開発計画 【工藤平助】➡『赤蝦夷風説考』の影響 【最上徳内】の蝦夷地探検 |
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【天明の飢饉】➡冷害と【浅間山】の大噴火による東北・関東を中心に被害 田沼政治への批判…賄賂政治、若年寄田沼意知の暗殺 徳川家治の死➡田沼意次の罷免 |
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寛政の改革 |
徳川家斉 老中【松平定信】 |
農村対策 |
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【囲米】➡各地に社倉・義倉設置 大名1万石につき50石の備蓄 |
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都市対策 |
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【旧里帰農令】➡帰農の奨励 【七分積金】➡町費節約分7割の積立 石川島に【人足寄場】➡無宿人の収容、職業訓練 |
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その他 |
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【棄捐令】➡旗本・御家人の札差への借金、一部帳消 【寛政異学の禁】1790 聖堂学問所で朱子学以外の講義禁止 寛政の三博士(柴野栗山・尾藤二洲・岡田寒泉) 昌平坂学問所1797➡幕府直轄へ 出版統制➡【林子平】(『海国兵談』)発禁 【山東京伝】(洒落本)『仕懸文庫』 【恋川春町】(黄表紙)『金々先生栄華夢』 |
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尊号一件1789➡光格天皇は父の閑院宮典仁親王へ太上天皇の尊号宣下を要求 ➡松平定信が拒否➡朝幕関係の悪化 徳川家斉と対立して松平定信失脚 |
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寛政の改革 2005-本
松平定信が行った政策に関して述べた次の文X~Zについて、その正誤の組合せとして正しいものを、下の①~④のうちから一つ選べ。
X 江戸で町入用を節約させ、七分積立を行わせた。
Y 飢饉に備えるため、米穀の貯蔵を命じた。
Z 『海国兵談』の著者である佐藤信淵を処罰した。
① X 正 Y 正 Z 誤 ② X 正 Y 誤 Z 誤
③ X 誤 Y 正 Z 正 ④ X 誤 Y 誤 Z 正
正解➡①
寛政期の出来事 2002-追
寛政期に起こった出来事について説明した文として誤っているものを、次の①~④のうちから一つ選べ。
① ロシアの脅威が高まるなか、近藤重蔵が千島の探検を行った。
② 人情本作家の為永春水が、風俗を乱すとして処罰された。
③ 江戸石川島に、無宿人らを収容する人足寄場が設置された。
④ 『海国兵談』を刊行したことが咎められ、林子平が幕府から処罰された。
正解➡②寛政期は山東京伝、恋川春町で為永は天保期
風俗統制 2004-追
松平定信の厳しい風俗統制によって弾圧された作者に関連して述べた次の文a~dについて、正しいものの組合せを、下の①~④のうちから一つ選べ。
a 恋川春町の代表的な黄表紙に、『金々先生栄華夢』がある。
b 恋川春町の代表的な黄表紙に『春色梅児誉美(暦)』がある。