センター5 資本主義経済の影響
【近代08】(2001年・本・改) 綿糸紡績業。
1. 紡績女工などを保護するため,工場法が,さまざまな例外規定を持ちつつも実施された。
2. 綿糸紡績業は,朝鮮・中国への輸出を伸ばし,その結果綿糸輸出量は輸入量を上回った。
3. 綿糸生産の増大をはかるため臥雲辰致がガラ紡を発明した。
答➡
【近代08解答】[3→2→1]
3.ガラ紡は,殖産興業政策の一環として行われた内国勧業博覧会(1877年)に出品された。
2.綿糸輸出量が輸入量を上回った(1897年)のは日清戦争後である。
1.工場法制定(1911年)は第2次桂太郎内閣のこと。
●産業革命期の農業
➾米作を中心とする零細経営が中心 ➾輸入品におされ、綿・麻・菜種などの生産は衰退➡製糸業発達…養蚕は盛ん ➾松方財政以降、1890年代にかけて小作地率の上昇➡【寄生地主制】 の確立 ➾貧しい小作農は子女を製糸業など繊維工場に出稼ぎへ出す |
社会問題の発生
産業革命の進展➡繊維産業の女工の低賃金・長時間労働・虐待 実態 1888【高島炭鉱事件】 1899ルポ『日本の下層社会』➡【横山源之助】 1903【職工事情】➡農商務省 ✖【足尾鉱毒事件】➡【古河市兵衛】経営の足尾銅山から、【渡良瀬川】へ鉱毒の流出 ➡住民は上京して陳情、代議士の【田中正造】は議会で操業停止を迫る、その後天皇への直訴にまで発展 ✱➜(早稲田大の問題と比較してみよう) |
●労働運動
1886雨宮製糸の女工スト(甲府) 1889・94天満紡績の女工スト(大阪) 1897【職工義友会】結成 ➡アメリカ帰りの【高野房太郎】・片山潜ら鉄工組合・日本鉄道矯正会などの労働組合結成 ➡機関紙『労働世界』 |
政府の対応
1900【治安警察法】制定 第二次山県内閣時 労働者の団結権・ストライキ権を制限
1911【工場法】制定 初の労働者保護法 |