【近代】2009

日清戦争の講和条約に関して述べた文として誤っているものを、次の①~④のうちから一つ選べ。

 ① 条約交渉の日本全権は伊藤博文・陸奥宗光であった。

 ② 日本は台湾と澎湖諸島を割譲させた。

 ③ 日本は遼東半島を割譲させたが、のちに返還した。

 ④ 日本は清からの賠償金をもとに官営富岡製糸場を設立した。

●日清戦争

1880年代

朝鮮問題

朝鮮問題
開国後の朝鮮…貿易は日本の輸出超過、米の買い付けで朝鮮国内は米不足
1882
【 壬午軍乱 】
 
親日派の閔妃一族に対し、守旧派兵士が大院君を担いでクーデター
  【 済物浦 】条約後、閔妃派は清とのつながりを強める
1884
【 甲申事変 】 閔氏親日派から親清派に転じたことに注目
   閔妃政権(親清派)と【 独立党 】(親日派、【 金玉均 】ら)の対立
   清仏戦争後にクーデター、清の干渉で失敗
   漢城条約(1885、朝鮮)
1885
【 天津条約 】…伊藤博文と李鴻章
     日清両軍の朝鮮撤退、将来の出兵時は相互通告
     日本国内の世論の転換…福沢諭吉の【 脱亜論 】

1890年代

日清戦争

1889 防穀令 】事件-朝鮮で凶作、大豆・米の対日輸出禁止で打撃
             
賠償金支払いで承認
1894
【 甲午農民戦争 】(朝鮮)
 
東学が農民を率いて大規模な反乱に発展
 清が救援出兵、日本も対抗して出兵
 終了後も両軍が対峙
1894
【 日清戦争 】…豊島沖海戦などで開戦→宣戦布告
       平壌の戦い、黄海海戦、大連・旅順占領、威海衛占領
    戦局…日本の圧倒的優位、政党の政府批判中止、戦費は約2億円

1895 下関条約 
 
日本側全権-伊藤博文首相、陸奥宗光外相
         清国側全権-【 李鴻章 】
  内容 清国は朝鮮独立の承認、【 遼東半島 】・【 台湾 】・澎湖諸島      の割譲、賠償金【 2億両 】(31千万)支払

      沙市、重慶、蘇州、杭州の開港