自然哲学者とソフィスト

1　自然哲学とソフィスト

　(1)　哲学とは何か！

　哲学とは本当のところは何かを考える学問である。人間とは何なんだ！人生とは、何ぞやの世界です。私も文学部哲学科で4年間学んだ人間だ。経験も含めてじっくり語りたい。哲学の語源はフィロソフィア。知を愛するという意味だ。大昔、雷もあったし雪も降ったであろう。そのときの不安を知ることから始まったといえる。科学がない時代、すべては神話で説明された。わからならいから神々に頼るしかないのだ。

　高校生の頃、君の将来はとかよく聞かれる。でもわからないのが本音だね。だから人生とは何なのかを勉強したいと思ったね。そんな動機が哲学科への受験だった。その後は散々な目にあったけどね。悔いはないよ。

ギリシア人は奴隷制の発達で知識のある人はヒマになる。満ち足りたヒマ＝スコレーの中で彼らは自然への探求へと向かったのだ。神話で説明するには、彼らは成長してしまったのだろう。理性に基づき、自然の現象を理性的な言葉で説明することに熱中し始めたのである。