リンリン倫理 第3講 ヤスパース

ポイント1 限界状況

人生には壁がある。自分の力ではどうすることもできない壁にぶち当たる。ヤスパースは、その壁のことを 限界状況 


と名づけた。人間突き破ることのできない争い、苦悩、罪などのような壁のようなもの。人間は限界状況に直面し、挫折したり絶望したりするなかで、この存在に気づくことによって自己を超越し、実存に目覚める。

自分の有限性に気づいたとき、人を愛し実存的交わりをもって生きていく。「私自身は交わりにおいてのみ私となる」