2014 井上外交 解答例


【解答例】

1 川上音二郎

2 文明開化が進み、武士の服装が江戸時代以来の伝統的な者から洋装へと変化した。

3 江戸幕府が欧米諸国と結んだ安政の五カ国条約は、領事裁判権を認め、日本に関税自主権がない不平等な条約であった。そのため井上外相は、改正の目的を領事裁判権の撤廃におき、欧米に倣った法典を編纂すること、外国人を被告とする裁判では外国人判事を採用すること、日本国内を外国人に開放することを条件とし、列国の代表をあつめて一括交渉を行った。この交渉を有利に進めるため、外国人を接待する社交場として鹿鳴館を建設して盛んに利用するなど、藩閥政府主導による極端な欧化政策をとった。

自由民権運動の高揚に対して政府は運動の抑制をはかった。自由党の壮士による壮士芝居は時事的な劇に政府批判などを盛り込み、民権運動を宣伝して人々に広める役割を担った。一方、壮士芝居は日清戦争前後から通俗小説の劇化に加えて人気を博し、新派劇発展の基礎となった。