2015 古代〜近世の貨幣と貿易


【解法のヒント】

問1

問われているのは→律令国家が発行した貨幣の名称を挙げ、その発行目的を2点指摘すること。

和同開珎である。銅でなくに注意。

律令国家の体裁を整えるために、唐を模倣した。ことと

平城京造営の費用にあてるためを書ければよい。

問2

14世紀に鎌倉・室町幕府が中国と貿易を行った目的が主題である。

鎌倉幕府による建長寺船、室町幕府による天龍寺船を想起したい。

問3

朝鮮からの輸入品のうち、その後の日本社会に大きな影響を与えることになった繊維製品、つまり木綿である。その普及と特質を書けばよい。

普及については、戦国期に三河などの東海地方で国内生産が始まったが、近世には摂津や河内・和泉などの畿内でも生産が行われるようになった面と、民衆の衣料として用いられるようになった面がまとめられていればよい。

問4

勘合貿易断絶後の日中間の貿易について、中国情勢や貿易の担い手、輸出入品に触れながら説明する。