岩手県奥州市、この地方は、今からおよそ千年前、阿弖流為
という王が治めていた。京都の政府つまり「日本国」への服属を拒み、自主独立の国造りを進めていたのだ。山川の教科書では「蝦夷に対する政策は、帰順する蝦夷は優遇する一方、反抗する蝦夷は武力でおさえつけるという二面性をもち、さらに夷をもって夷を制する政策がとられた」。
ところが、やがて京都から強大な軍団が派遣されます。阿弖流為は敗れて投降し、やがて殺害されてしまいます。「天皇に歯向かった」という罪状で。反乱とまでは教科書に記載されていないが、乱をおこしたとなっています。勝手に人の土地に入ってきて律令国家の言うことを聞け!と、武力で脅す。これって何か変ですね。