37 海禁と禁教
1 家康の外交方針と西洋諸国との関係
家康は、西洋・アジア各国との善隣外交策をとり、朱印船(家康の与えた海外渡航許可証である朱印状を携帯した商船)による 日本人の海外渡航を積極的に奨励 した。同時に、貿易の管理・独占と禁教方針が明確に なっていくことにも注意したい。
また同時期には朱印船貿易の発展(朱印船の主要な交易相手国は日本銀を求める中国商人)を背景に、東南アジアに進出。
朱印船貿易
幕府から海外渡航を許可する 朱印状 を与えられた船が行った貿易。
大名: 島津家久 (鹿児島初代藩主)・ 有馬晴信 (平戸
京都商人: 角倉了以 (元京都の土倉)・ 茶屋四郎次郎 (幕府の呉服師)
大坂商人:末吉孫左衛門(銀座の創設に尽力)
長崎商人: 末次平蔵 (長崎代官)
⑥日本町:地図で出る
ルソン=【 ディラオ 】【 サンミゲル 】
比律賓
安南=【 ツーラン 】【 フェフォ 】越南
シャム=【 アユタヤ 】
カンボジア=【 ピニャルー 】
【 プノンペン 】
東南アジア各地には日本町が形成されアユタヤ朝の王室に重用された 山田長政 のような人物もあらわれた。
貿易品目
輸出: 銀 ・ 刀剣
銀の輸出は世界の産出額の 3 分の1に及ぶ
輸入: 生糸 ・ 絹織物
出会貿易
海禁政策をとる明との間で行われた貿易携帯。日明の商人が 台湾 ・ ルソン 等で出会って貿易した。