現社でGO!NO31 為替相場と国際通貨体制RANK A
満点の極意1 円高になるのはどのようなときか
円高の要因…日本の貿易黒字の拡大、日本の金利の上昇、日銀による「円買い」「ドル売り」の介入
変動為替相場制の下では、為替相場は通貨の需要と供給の関係で決まる。したがって、円に対する需要が増えれば円の価値は上昇し(円高)、逆に円の供給が増えれば円の価値は低下する(円安)。
① 日本の貿易黒字が増大する場合:日本の輸出が増えると、外国からの支払いが増える。つまり、外国企業がドルを円に換えて支払うか、日本企業がドルを受け取ってそれを円に換える動きが活発化する(円に対する需要増加→円高)
② 日本の金利がアメリカの金利より高い場合:カネというものは、金利の低い国から高い国へと動くから、日本の金利が高ければアメリカのカネが日本に向かって流入する(円に対する需要増加→円高)。
③ 日本銀行が外国為替市場で円を買いドルを売る場合(円買い・ドル安):日銀は円の為替相場を適正な水準に保つことを目的に、外国為替市場に介入する。たとえば、円の為替相場が低下する(円安になる)傾向が強まる、円を買ってドルを売る(円に対する需要増加→円高)。
満点の極意2 円高は日本経済にどのような影響を与えるか!
円高の影響…ドルの表示の価格が→上昇→日本の輸出にとって不利
海外投資のコストが→低下→日本からの投資にとって有利
為替レートの変動に関する記述として最も適当なものを、次の①〜④のうちから一つ選べ。
① 円がドルに対して高くなると、アメリカ製品の円表示で見た価格も高くなるので、日本の対米輸入量は一般に減る。
② 円高は、日本の投資家が海外の株や
満点の極意3 GATTからWTOへの発展を見取り図表すと!
1.GATT…ケネディ・ラウンド→東京ラウンド→ウルグアイ・ラウンド
2.WTO…中国の加盟、新ラウンド(ドーハ・ラウンド)
GATT 1948…「自由・無差別・多角」
←ケネディ・ラウンド(1960年代):関税の大幅引下げで合意
←東京・ラウンド(1970年代):非関税障壁(輸入数量制限等)の除去
←ウルグアイ・ラウンド(1986〜94)知的所有権(著作権・特許権など)の国際的保
護、サービス貿易のルールづくり、農産物交渉、WTOの設立など
WTO 1995 …正式の国際機関として発足
←中国・台湾の加盟(2001〜02)
←新ラウンド(ドーハ・ラウンド)
←ベトナムの加盟(2007)
満点の極意4 GATTとWTOの違い
1.共通点…セーフガード・一般特恵関税を例外的に認可
2.相違点…対象範囲→WTOはモノ以外に、知的所有権・サービス貿易なども対象
貿易処理機能→WTOで格段に強化